カシオペアNET検討委員会について
この委員会は、カシオペア地域(二戸市、一戸町、軽米町、九戸村)の医療機関と介護施設の連携を強化するために平成22年4月に岩手県立二戸病院を中心に立ち上げた「カシオペア医療福祉連携研究会」(ひめほたるネット)の活動継承と併せて、サイボーズ(株)のkintoneのシステムを活用した「カシオペアNET」を構築することで、多職種による「顔の見える連携」を通して、カシオペア地域内の医療機関・介護施設・福祉行政が連携できる環境づくりを進めるために令和6年4月1日に発足しました。
検討委員会のメンバーは、連携実務担当者である福祉行政職員、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、医療ソーシャルワーカー、介護ケアマネージャー等で構成されています。
「令和6年度第1回カシオペアNET検討委員会」
令和6年5月1日(水)午後6時30分から二戸地区合同庁舎において「令和6年度第1回カシオペアNET検討委員会」を開催しました。
第1回の委員会では、検討委員及び関係機関、当法人の理事等総勢29名が出席し、髙橋理事長から各委員へ委嘱状を授与しました。
そのほかに委員会企画書及び会則の確認、kintoneの操作方法の説明、「カシオペアNET」の構築状況について説明を行いました。
また、髙橋理事長から現在の在宅医療・訪問看護での利用実績について説明いたしました。
kintone導入以前の訪問診療の現場では、訪問医師や訪問看護師の間で情報共有をする手段がなかったため、患者さんの自宅においたホワイトボードに書き込んで情報を共有していました。実際に訪問医師として患者さんに接していた髙橋理事長は、関係機関とのやり取りや情報共有をスムーズに行える手段があれば、在宅医療の幅が広がるのではないかという考えがありました。
そして現在、これまで行っていた訪問診療にkintoneを導入したことにより、患者さんの状態を担当者の間で共有できるようになり、在宅医療の充実につながりました。
今後はこのkintoneを活用した「カシオペアNET」の利用を拡大することで医療、介護及び行政と連携し、シームレスな医療・介護及び福祉行政サービスの提供を図っていくこととしています。
カシオペアNET検討委員会は、6月までは月1回、以降は2ヶ月に1回の開催を予定しています。
委員会での討議を中心に、より使いやすい「カシオペアNET」を構築することで、カシオペア地域の福祉行政機関、医療機関及び介護施設の連携を強化し、地域住民の「生きる、想い」に寄り添い住民が安心して暮らせる地域づくりを進めてまいります。